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2011年11月13日日曜日

【本】女と男のだましあい ― ヒトの性行動の進化

男女間の溝を、具体的データから一般論として分析し、

「ヒト」という動物が、自分の子孫を残すためにどんな行動をとっているのかというのがわかる一冊。

人間だれしもが持つ、性を取り巻く「戦略」がここにある。
女と男のだましあい―ヒトの性行動の進化


たぶん、あなたはこの本を読んで「あるあるw」という印象を何度も感じるはず。
自分でも身に覚えのあるよくある男女のやり取り(誘惑・嫉妬・喧嘩・・・)も、読んでるうちに様々な例として出てくる。

男は、その身体の構造上、一度に多数の女性に遺伝子を渡すことで子孫を残すことができるが、
女は一度妊娠してしまうと、ある程度の期間は次の子孫を身体に宿すことができない。

この、身体の構造から来る「男女の違い」が、いかに「自分の遺伝子を後世に残すか」という目的のもと、それぞれの性戦略をとらせる。

そこから、男女間のいろいろなドラマが生まれる。

発言小町に日々投稿される男女間の悩み。

昼ドラでよくある、男女のいざこざ。

雑誌の恋愛系の記事には「どうやったらモテるのか」「浮気を見破る方法」「デートはこうするといい」なんていう記事などなど、「男女間での戦略」が繰り返し繰り返し書かれ、読まれている。

また、男女の思惑が力強く関与し、影響し、変化させてきた歴史上の事実や伝説、書籍も多い。

例をあげればいとまがない。


日々の生活の中で、だれもが「男女の特徴・違い」を感覚的・直観的に、なんとなくでも意識しながら生きている。

本質的な部分で、女は男に何を求めているのか。
本質的な部分で、男は女に何を求めているのか。


著者は、データを使いながらその答えを提示し、そしてこう主張しているのではないだろうか。

「人はパートナーを探すとき、そしてパートナーと共に過ごすとき、それぞれが相手の性戦略を知っているなら、関係性を良くすることも、悪くすることも自由自在だ」

最後に、本書からの引用をのせて、このポストを締めくくりたい。
p249
われわれ人間は自然淘汰によって形成された存在であり、
善意と結婚生活の幸福に安住するようにはできていないのだ。
われわれは、自分自身が生き残り、遺伝子を子孫に伝えるという目的に合わせてかたちづくられている。
この無慈悲な基準が生み出した心理メカニズムは、ときとして利己的である。

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レビュー平均:5.05.0点 (2人がレビュー投稿)
by 通販最速検索 at 2011/11/13


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